皆さんこんにちは。
千葉県市原市を拠点に、プラントや発電所などの保温保冷工事・板金工事を手掛けている株式会社誉工業です。
配管工事においては、配管を保護するためのさまざまな外装材が用いられます。
本記事では、エルボカバーの概要や役割、メリット、メンテナンス方法、そしてプラントなどの大規模な配管工事におけるエルボカバーの重要性について解説します。
■「エルボカバー」とは
エルボカバーは、配管の継手部分(エルボ部)を保護するための金属製のカバーです。
主に、給排水管、冷温水管、給水・給湯・冷媒・蒸気等の配管工事で使用されます。
エルボカバーの役割は、保温・保冷材の保護、配管の衝撃や摩耗のからの防止、配管の外観を美しくすることです。
「Lカブト」、「曲り」や「鉄仮面」と呼ばれることもあります。
・エルボカバーが活躍する、「ラッキング」とは
エルボカバーは、配管工事において「ラッキング」と呼ばれる作業で使用されます。
ラッキングとは、配管を固定するための金具や材料を設置する作業のことです。
配管の継手部分は、配管の曲がり角や分岐点にあたり、衝撃や摩耗を受けやすい箇所です。
エルボカバーを装着することで、これらのダメージから配管を守ることができます。
【エルボカバーの目的①】衝撃から、保温・保冷管を守る!
エルボカバーの役割の1つは、配管の衝撃から保温・保冷材を守ることです。
配管は、熱損失や熱損害を防止するために、保温・保冷材で覆われています。
しかし、配管の継手部分は、他の部分よりも衝撃を受けやすい箇所です。
エルボカバーを装着することで、衝撃から保温・保冷材を守り、配管の熱損失や熱損害を防止することができます。
【エルボカバーの目的②】紫外線から保温・保冷管を守る
エルボカバーの役割の2つ目は、配管の紫外線から保温・保冷材を守ることです。
屋外配管は、紫外線によるダメージを受けやすい箇所です。
紫外線によって保温・保冷材が劣化すると、配管の熱損失や熱損害につながります。
エルボカバーを装着することで、紫外線から保温・保冷材を守り、配管の性能を維持することができます。
■エルボカバーは定期メンテナンスが必須!
エルボカバーは、定期的なメンテナンスが必要です。
使用される材料は主に金属で、経年劣化によって変形や破損する可能性があります。
サビに強いステンレスも、劣化を100%防ぐことはできません。
屋外では、紫外線や雨風などの影響を受けるため、劣化が進むスピードが早いです。
劣化を放置すると、内部の保温・保冷材や配管まで影響を受ける可能性があります。
配管本体の工事になるとコストも大きく、工場の操業にも関わります。
だからこそ定期的に点検を行い、必要に応じて交換することで、配管の安全性を保つことが重要です。
■万が一、エルボカバーがなかったら・・ 想定される被害
エルボカバーがなかった場合、以下の被害が想定されます。
化学プラント(液体)の場合、強酸性・強塩基性の薬品が配管から漏れ出す可能性があります。
もし職員が浴びたら大やけどでは済まされない被害が想定できます。
目に入ったら最悪失明だったり歩けくなったりなど、身体障がいが残る可能性も大きいです。
化学プラント(気体)水素だった場合、水素が充満した室内でほんの少しでも火花が散ったら、プラントの一角が木っ端みじんになるほどの大爆発の危険があります。
その他有毒ガスだった場合、吸い込むことによる健康被害が想定できます。
特に、配管にごく微細な亀裂が入り、長時間有毒ガスが漏れ続けていることに気づかなかった場合、大人数の従業員の健康被害が発生する可能性もあります。
食品プラントの場合、製粉中の小麦粉が漏れ出して工場の稼働が停止する恐れがあります。
出荷できないと、売り上げも得ることができません。
また、飛散した小麦粉の掃除にも人件費がかかります。
もし小麦粉が舞っている中で火花が散ったら、大きめの粉塵爆発が起こる可能性もあります。
全てのプラントで共通の被害は、修繕費・労災費などのコストが大きく発生することです。
・転んだ拍子に重たいものをぶつけたり、地震などで大きな衝撃が加わったりしたら・・・
配管の継手部分は、他の部分よりも衝撃を受けやすい箇所です。
エルボカバーがなければ、衝撃によって配管が破損し、漏水や火災などの事故につながる可能性があります。
・屋外配管、紫外線のダメージ蓄積で劣化が進む・・・
屋外配管は、紫外線によるダメージを受けやすい箇所です。
エルボカバーがなければ、紫外線によって保温・保冷材が劣化し、配管の熱損失や熱損害につながります。
特に紫外線(UV)に強いUVストロングはおすすめです。
・日頃の定期的な配管点検の徹底が、上記のような配管事故を未然に防ぐ
エルボカバーの定期メンテナンスに加えて、日頃の定期的な配管点検も重要です。
配管点検の徹底は、配管事故を未然に防ぎ、安全性と性能を維持するために欠かせません。
特に点検を仕組み化することで、誰でもマニュアル通りにできるようにしておくことが大切でしょう。
外部の遠隔点検サービスなどに委託する方法もあります。
■プラントなどの大規模な配管工事に、見積りから引き渡しまでワンストップで対応可能
プラントなどの大規模な配管工事では、エルボカバーの使用が不可欠です。
誉工業では、プラントなどの大規模な配管工事に、エルボカバーを含めたトータルソリューションを提供しています。
見積りから引き渡しまでワンストップで対応することで、お客様のご要望に沿った配管工事を実現します。
自社で一貫して行うため、中間マージン分もコストを抑えることが可能です。
お客様のご要望への理解が深い担当が、責任をもって配管工事を管理しています。
・急なプラント配管とトラブルにも、誉工業が迅速に対応!
配管のトラブルが発生しても、迅速な対応が難しいという会社様も多いです。
もし配管の不具合でプラントの稼働が停止した場合、製品が生産できないことに対する損失額が大きくなってしまうことを懸念されます。
その損失を最小限に抑えるため、フットワークの軽さを活かして誉工業が迅速に対応いたします。
業界全体の高齢化が進む中、若手スタッフも多数在籍しており、高い機動力を持つことも強みです。
急な配管トラブルが発生した場合でも、迅速に駆け付けます。
【まとめ】プラント配管のエルボカバーの老朽化や急なトラブルにお応え
プラントなどの大規模な配管工事では、エルボカバーの定期メンテナンスが重要です。
また、急なトラブルが発生した場合でも、迅速に対応できる会社を選ぶことも必要でしょう。
誉工業は、プラント配管のエルボカバーの老朽化や急なトラブルにお応えします。
まずは、お気軽にご相談ください。