【チャンバーボックスとは】グラスウールも活用した、プラントダクト配管施工も誉工業にお任せ

皆さん、こんにちは。

千葉県市原市を拠点に、プラント向けの配管保温・保冷工事や板金工事などを行っている株式会社誉工業です。

「ダクト内の温度が一定にならなくて悩んでいる」

「外から風が取り込まれて困っている」

こういった悩みを抱えてはいないでしょうか?

この場合、配管に設置されている「チャンバーボックス」という部分に不具合が発生している可能性があります。

「チャンバーボックス」とは、ダクト内の温度や風量を一定にし、配管内の気流を安定させる配管設備の一つです。


本記事では、プラント内の快適な空気循環に欠かせない、ダクトの風力や温度を調整できる「チャンバーボックス」について詳しく解説します。


■「え?チャンバーボックスって!?」この聞きなれないダクト配管設備とは?



「チャンバーボックスって、何???」

・・・と聞きなれないダクト配管設備に、首をかしげている読者様も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。


ここでは、「ダクト」の役割について改めて見直し、そのダクトのデメリットを解消する「チャンバーボックス」の機能について解説します。


▼ 建物内の空気循環を促す配管、「ダクト」


「ダクト」とは、建物内に外からの新鮮な空気を循環させるための配管設備。

仮にダクトを設置しないと、建物の空気が入れ替わらず・・・

息苦しくなったり、最悪軽い酸欠状態に陥ってしまうリスクも否めません。

そのダクトは当然、外気と繋がっています。

しかしながら、ただ外気と繋げるだけだと、どうなるでしょうか?

風のない凪な一日では、建物内が酸欠気味になったり。

反対に台風のような暴風状態では、その強風が建物内をかきまわし、風て書類が飛び交うカオスな空間になったり。

このような危険性があります。

このような状態になってしまうことに、歯止めをかける!

その使命をもって設置されているのが、今回の主役「チャンバーボックス」です!!


▼ チャンバーボックスの仕組み


「チャンバーボックス」この名前を見ただけでは、聞き慣れない英単語に、機能が想像できないといった方、きっと多くいらっしゃるのではないでしょうか。


「チャンバー(chamber)」:名詞

① 部屋(寝室の意味合いで使われることが多い)

②(機械内の区切られた)空間


今回においては、②の意味合いで使われています。

「チャンバーボックス」は、風量調節のためにダクトの空間を区切るような形で設置されます。

素材としては、一般的には亜鉛メッキやガルバリウムなどの鋼板を使用して作られています。

また、内側にグラスウールを貼ることで消音効果や保温効果があるのも特徴です。


チャンバーボックスの中には外付けでモーターがついているものや大型のものなどさまざまなサイズや種類があります。

大きすぎるチャンバーボックスは現地で組み立てる場合もあり、組み立てる前はパネル上で運搬されることからも「パネルチャンバー」とも呼ばれています。

また、中にはグラスウールを圧縮して作られた「グラスボックス」「マイクロボックス」などもあります。


・グラスウールの効果


チャンバーボックスの内側には、上記画像のような「グラスウール」が張られています。その効果としては、消音が挙げられます。


【※注意※】この「グラスウール」 素手でガシッと施工中にわしづかみにすると、細かいガラス繊維が皮膚の隙間に無数に刺さり、その部分が強い痒みにさらされてしまいます。

ピンセットでも抜けず、目視もできないほど細かいのです。

なので、写真のように素手では絶対に触らず、軍手必須です。

おそらく写真の方は、優しくそっと触れる程度のため、ガラス繊維が刺さらないように注意していらっしゃるのではないかと思います。


このグラスウールの消音効果がないと、チャンバーボックスが勢いのある風をフィルタリングする際、風と金属の強い摩擦音で周囲が相応にやかましいことになってしまうでしょう。

また、保温・断熱効果もあることから、グラスウールが用いられています。

ちなみに、中貼りにする理由の一つに、外貼りでは保温断熱効果は得られても消音効果はない、というものがあります。

外張りするだけでは、一般的なグラスウールによる配管の保温工事と同じ状態。

グラスウールも、使い方一つで多様な機能性を見せてくれるのですね!


▼ チャンバーボックスの設置場所は?


チャンバーボックスの多くは、制気口の前に設置されます。

また、空気の合流部分やダクトの分岐部分、床置き直吹形の空調機の吹出口などに設置されることもあります。

チャンバーボックスを経由することで気流を安定させることが目的となっているため、現場環境に合わせて必要な部分に設置することが重要です。


株式会社誉工業であれば、ダクト配管のプロフェッショナルがそろっているだけでなく、板金の設計から加工、取り付けまで一貫対応できるため、チャンバーボックスも環境やダクトに合わせて適切な場所に設置することが可能です。

弊社は、プラント向けの配管設備専門会社。

プラントで生成される特殊な流動物に耐えられるよう、特殊な配管工事を日々求められています。

そのような配管においても専門的で高度な技術を持つプロ集団が、プラントにおける大規模なダクト周りの施工を丁寧かつスピーディーにこなしてまいります。

ダクトの整備といえども、施工箇所によってはプラントの操業を一時中断せざるを得ないといったケースもあるかもしれません。

その間に生産できたはずの生成物によって発生する売上。

プラントの操業停止は、これらをなかったことにしてしまうリスクのあることです。

そこで、停止時間を限りなく短くし、早めに操業が再開できるよう、プラント配管のプロフェッショナルが迅速に質の高いダクト整備を担ってまいります。


■チャンバーボックスもメンテナンスが必要



空調設備を正常に保ち、空気の正常さを常に保つためには、ダクト内だけでなく、チャンバーボックスも定期的なメンテナンスが必要です。

なぜなら、長期間放置しておくとチャンバーボックス内に汚れが溜まってしまい、悪臭を放つようになるからです。

もちろん、チャンバーボックス内を経由して屋内に流れてくる空気も汚くなってしまいます。

想像してみてください。

いつの間にか鼻につく悪臭がプラント内部に充満してしまう様子を。

作業員のモチベーション及びパフォーマンスはじわじわ低下。

年単位で生産量をグラフ化してみたところ、前年度よりそこそこ低下していた。

こうなっては目も当てられません。。

最悪、気分の不調を訴える工員が出てきたり、慢性的な気管支の不調が悪化したり、それが元でプラントを去る選択をされたりすることも、ないとは言い切れません。


そのほか、チャンバーボックス内に貼られたグラスウールも時とともに劣化していき、剥がれ落ちた繊維は屋内に流れてくることもあるでしょう。

グラスウールは、素手で触るとその細かいガラス粒子が皮膚に刺さってしまい、強い痒みを併発することで有名な素材。

それらの粒子は、ピンセットでは抜けないほどの細かさ。

だからこそ、痛みではなく痒みを感じてしまう挙句、しばらく自然に抜け落ちるまで痒みに耐える必要があります。

その細かいグラスウールのガラス粒子が、ダクトを通じて部屋中を舞ってしまっては・・・

アスベスト程の深刻な有害性はないとはいえ、気管支への何かしらの悪影響があるということは、想像に難くありません。

そのようなことにならないためにも、ダクト内の定期的な清掃と同じようにチャンバーボックスもきれいに掃除し、必要であれば新しいものと交換しなければなりません。


■チャンバーボックスの定期メンテナンスも、株式会社誉工業におまかせ


チャンバーボックス劣化に伴う異臭

グラスウールも活用したプラントダクト配管施工については、株式会社誉工業にお任せください。

株式会社誉工業は、ダクトの保温・保冷工事を行い、配管内の空気の温度変化を防ぎ、暖かい空気を室内に取り入れることができます。

また、配管やフランジ、バルブなどに断熱材を使って熱放散を防ぐ板金工事なども可能です。

板金の設計から加工、取り付けまで自社で一貫対応できるため、余分な中間マージンが発生することなく、コストを削減できます。

低予算で高品質な工事を求めているなら、株式会社誉工業へお任せください。

緊急なご依頼にもできる限り対応しています。

ダクト配管に関する悩みや困りごとがあるなら、まずは一度ご相談ください。


■【まとめ】

本記事では、グラスウールを活用した「チャンバーボックス」について詳しく解説しました。

外気をそのままダクト配管内に取り込んでしまうと、夏は暑く、冬は冷たい空気が流れてきてしまいます。

また、風が強い日には、強風が吹き込むこともあるでしょう。

そのようなことにならないためにも、ダクト配管内の空気が合流する地点や分岐する地点にチャンバーボックスを設置し、屋内に届く空気を一定の温度・風量に調節します。

空調設備に不調を出さないためにも、適切なチャンバーボックスの設置は重要です。

また、チャンバーボックスは定期的な清掃や交換が必要となるので、ダクト配管や板金の専門会社である株式会社誉工業へ一度ご相談ください。