【ロックウールとは?】 プラントの配管保温工事・耐火被覆工事に使用し、配管温度管理で生じるコスト削減へ

皆さんこんにちは。

千葉県市原市を拠点に、プラントや発電所などの保温保冷工事・板金工事を手掛けている株式会社誉工業です。


工場やプラントの配管をむき出しのままにするのは避けたいものです。

結露や凍結、熱損失などを防止するためにも、ぜひ配管保温の工事を実施しましょう。



ここでは、プラント配管の保温工事の重要性を説きつつ、その保温工事にも活用できる「ロックウール」の特徴やメリットについて紹介してまいります。




■【プラント配管】定期的な保温工事の重要性と怠った際のリスクとは



配管には、温度変化を防ぐための保温工事が必要不可欠です。

保温工事をしなかった場合、配管の破損などさまざまな問題が起きてしまいます。


まずは、配管の保温工事の重要性について考えていきましょう。



・結露が発生!各プラント機械故障の要因に


配管の保温工事をすべき最も大きな理由として、結露の防止が挙げられます。


給水のために配管に冷たい水を通すときや冷たい空気を通すときには、配管の周囲に結露が発生してしまいます。

結露による水滴が落ちると、その下のプラント機器やロボットが故障してしまうかもしれません。


また、結露が天井付近や壁面に染み込み、シミを作ってしまうおそれもあります。


こうなってしまうと、プラント機器やロボット、工場の天井壁面のメンテナンスが必要となり、余計な費用がかかってしまうことになります。



・「熱吸収」や「熱損失」が発生 余分に光熱費がかかる


熱吸収:配管に冷たい生成物を流す場合、配管周りの熱を吸収して生成物がぬるくなってしまう現象


熱損失:配管内に熱い生成物を流すことで、外気に熱が逃げて生成物がぬるくなってしまう現象


上記のようなことが起こっては、エネルギー変換効率が大きく低下します。

生成物の温度維持に、エネルギーを余分に加えなければなりません。


この状態が続くと、工場やプラントの光熱費が跳ね上がってしまうでしょう。




■【ロックウールとは?】保温工事・耐火被覆工事に使用する、その素材の強み



配管の保温工事や耐火被覆工事に使える素材はいくつもあります。

ここからは、保温材の種類や特徴を紹介していきます。


・誉工業が使用する、保温工事に使用する保温材6選


① グラスウール


グラスウールはガラスを繊維状にした保温材です。

廃棄される空き瓶などをリサイクルして作れるのがグラスウールの魅力です。

グラスウールは軽く、さらに耐久性や耐熱性も十分です。



②ロックウール

今回の主役!

次の小見出しで、詳しくご紹介します。



③ セラミック


アルミナやシリカといった素材を繊維状に加工するセラミックは、加工しやすい保温材です。

高温に耐える丈夫な素材なので、超高温域の配管にも使用できます。



④ 発泡プラスチック


発泡スチロール系のプラスチックを保温材に使うケースもあります。

発泡プラスチックは耐水性が高く、湿気の多い場所や凍結しやすい場所によく使われます。



⑤ けい酸カルシウム


けい酸カルシウム水和物をベースとした保温材には十分な耐水性があります。

また、温度変化にも強いため、高温になる場所にも安心して取り付けられます。



⑥ ウレタン


ウレタンは保冷力や保温力が強く、軽いため施工も手軽!

低価格な素材なので、コストを抑えたいときに向いています。



・今回紹介する、②「ロックウール」 その強みとは!



【ロックウールの強み①】断熱性能が高い

熱損失がほとんど起こらないので、生成物を熱いまま、あるいは冷たいまま運ぶことができます。


また保温機能があるということは、同時に火傷防止機能もあるということになります。


仮に素のままの配管に触れたとき、火傷してしまうような高温だったとしても・・・

ロックウールを巻き付けておけば配管の熱さが外側まで伝わらないので、火傷リスクを大きく下げられます。



【ロックウールの強み②】耐火性能が高い

ロックウールは鉄を生産するときに出るスラグなどの素材を高温で溶かしたあと、遠心力で繊維状に加工した保温材です。

高温で溶かさなければならないという特性をもつため、ロックウールは熱や火にかなり強いのです。


例えばロックウールの表面に炎が当たった場合でも、その裏面にまで温度が貫通してしまうことはほとんどありません。

配管に高温の生成物を通すプラントには火災のリスクがありますが、ロックウールがあれば安心ですね。



【ロックウールの強み③】安全性が高い

ロックウールにはホルムアルデヒドや揮発性有機化合物などの健康被害因子がほとんど入っていません。

呼吸器系に入りにくく、吸入した場合にも無害化されることが分かっています。


発がん性評価などの調査も万全に行われており、安全に使用できます。




■ロックウール施工の具体的なメリット! プラント配管保温工事や耐火被覆工事で活用



ロックウールには高い保温性能や断熱性能があります。


保温工事にロックウールを使えば、配管の結露や凍結などのリスクを大きく下げられます。

また、配管内の生成物が熱い場合には熱いまま、冷たい場合には冷たいまま通せるのもロックウール施工の大きなメリットです。


配管から熱が逃げたり吸収されたりすると、工場やプラントの冷暖房効率が下がってしまうこともあります。

ロックウールを使って断熱性能を高めておくことは、工場やプラントの環境を整えることにもつながります。


さらに、火災防止や火傷防止にもなるなど、ロックウールを使った施工には多くの良さがあります。



配管のコンディションを守り、工場やプラントの環境を守るためにも、ぜひロックウール施工を採用してみましょう。



・耐火被覆工事が必要なほど、高温になりやすいプラント配管周りで活躍!


工場やプラントでは、設備がかなりの高温になってしまうケースがあります。


温度が高い状態が続くと、発火など思わぬトラブルが起きる可能性が高まってしまいます。

工場火災をはじめとした大きなトラブルを防ぐためにも、耐火工事を施しましょう!



誉工業は、耐火被覆工事を受注した際には基本的に、吹付型の耐火被覆材を使用しています。


また、配管保温工事の受注を受けた際に「ロックウール」を活用するケースもあります。

保温効果とともに、耐火効果も得られるのがロックウールの魅力。



超高温の生成物を流すプラント環境の配管保温工事をする場合、耐火性能を高める対処が必要となります。

ロックウールは保温と耐火、両方の効果を付与したいときに適した素材なのです。



誉工業が行っている保温工事について、具体的に知りたい方はこちらへ


株式会社誉工業:保温・保冷・板金工事




【まとめ】ロックウールの強みを活かし、プラント操業の温度管理がらみのコスト削減を誉工業がお手伝い



千葉県市原市の株式会社誉工業は、保温・保冷工事や板金工事などを千葉県市原市を拠点に手掛けています。


プラント操業の温度管理に関するお悩みのご相談に応じています。


配管やダクトの温度変化は、結露発生をはじめとした多くのリスクを引き起こしてしまいます。

トラブルを回避して安全にプラントを稼働させるためには、丁寧な温度管理が必須となります。


株式会社誉工業には、プラント操業における温度管理の豊富なノウハウがございます。



さまざまな建物に対応しており、特に発電所やプラントの施工が得意で、年間200件以上の豊富な実績があります。



ベテランスタッフが多数在籍し、高品質な施工を提供できるのに加え、若手スタッフの機動力を活かして緊急のご依頼にも対応できるよう、努めてまいりました。



設計から加工、取り付けまで自社で一貫して対応しており、ご要望を施工に反映させやすく、中間マージンも発生しないため安心です。


お困りのことがございましたらぜひ、当社までお問い合わせください。


ご依頼があれば全国どこでも対応可能で、緊急のトラブルにも対応いたします。